故人を偲ぶ 御供のお花特集

年末が近づくにつれて、お知り合いの方の近況を知る機会も増えます。

特に「喪中のお知らせ」を受け取ることもこの時期が一番多いと思います。

不意のお知らせに戸惑う方もたくさんおられるので、ここでは

「御供のお花の贈り方」「知っておきたいお花の話」「ライフスタイルに合わせた花贈り」

について、お話しします。

いつ贈る?どれを贈る?

御供のお花の選び方

配送エリア限定 ミニ胡蝶蘭(白)3本立

(auPAYマーケット)

 太古の昔から、故人に花を手向ける儀礼行為は、発掘された遺跡などで世界的に認められています。そこには「儀礼」を超えた「思い」があると考えるのが自然です。

 ご友人や親しい知人が亡くなると、比較的早い段階で知ることが多いので、四十九日に間に合うように、など、節目にあったお花を手配することができます。

 

 ただ、学生の頃の恩師や、お勤め先でお世話になっていた元上司の方など、頻繁に連絡を取らないけれど、大切な方の訃報を知る機会は、特に年末に多くあります。

 このような場合は、お知らせ頂いたお知り合いのご家族様へのお礼も込めて、できるだけ年内のうちに御礼の贈り物をするのが良いと思います。特に花を贈ることは、ご仏前に御供もでき、また、贈り先で皆様に目出てもらえる点で、少しでも心安らぐことと思われます。

しかし、一口に「御供のお花」といっても様々で、花束、アレンジメント、鉢物、プリザーブドフラワーなど、形も、価格も様々です。

 

 この時、気を付けておくとよいのは、信仰される宗派を超えて、一般的に四十九日までに贈るお花は「白系のみで色を入れない」物を選ぶのがベストとされています。

 ただし、長く飾っていただける「プリザーブドフラワー」の場合は、激しくない色合いであれば、ご仏前を長く華やかに保てるので、お花屋さんに相談する際にお命日をお知らせください。最近では、頻繁に交換しなくてよいという利便性から、ご仏前用の対になったプリザーブドフラワーも出回っています。

鉢物?アレンジ?

贈る側の心配り

配送エリア限定 御供アレンジ「ラプリィ」

(auPAYマーケット)

 お花を贈る時に気を付けると素敵なことは

・もらった方がその後、どうするか

を考えておくことです。

 

 お花屋さんによっては「花束」をお勧めするところもあるかと思いますが、もらった方のおうちには「ちょうどいい花瓶」があるでしょうか?毎日花瓶の水は変えてもらえるでしょうか?切り花をきれいな水につけるのが長持ちの秘訣ですが、置き場所も贈り先の生活スタイルもわからないので、当社ではあまりお勧めしていません。

 

 御供花の花贈りの中で、最も多いものは「アレンジメント」だと思います。華やかで、ボリュームがあって、すぐに飾れるので、もらった方も喜ばれます。ご仏前が必ず「畳の部屋」とは限らなくなってきたので、タワーマンションのリビングでも自然に飾れる「モダンタイプの御供アレンジ」も人気です。

 次に人気が高いのは「蘭類の鉢物」です。季節の花と違い、安定した入荷と飾りやすいサイズの「ミニ胡蝶蘭」がよく求められます。

 最近徐々に増えつつあるのが、「プリザーブドフラワー」のアレンジメント。

贈り先が高齢の方の場合、普通のアレンジメントでも「重い」「片付けが大変」などお困りになることも多い中、「軽くて」「メンテナンスが不要」「長く飾って置ける」という点で、人気が出始めています。日頃のお仏壇に供える「仏花」もプリザーブドにされるところもあるようです。

 

  また、贈る際に、お届け先様の宗派などを気にされる方もおられますが、「想いを花に託してお届けする」という美しい行為ですので、気になさることはないと考えます。

 

 贈る方の弔意と、もらう方のその後のことを考えた花贈りができれば素敵ですよね。

おうちに贈る?会社に贈る?

T.P.O.に合わせた花贈り

配送エリア限定 御供アレンジ「明澄(あきずみ)」

(auPAYマーケット)

 贈り先がどこなのか?贈り主との関係で、お花の内容が変わる場合があります。

 

 たとえば、古くからのご友人で、贈り先のおうちにお花を飾る場所が十分にあることが想像つく場合は、故人を想った花を贈ることや、もらう方の生活スタイルが思い描けているので、特に問題はありません。

 これが、お取引先の方や、会社関係の方の場合は、「個人として贈るのか」「法人格として贈るのか」で、内容や、場合によっては時期や回数が変わることもあります。

 法人格で送る場合は、たいてい「贈り主の名前を書いた札」が立ちます。

 法要の場に贈る時は、はっきりと名前が見える位置とサイズに、ご自宅に贈る場合は、花の中に埋もれるような札や、別添えの名刺カード入れにお名前を入れるなど、シーンによっても変わります。

 特にお世話になった、板前さんや大工さんなど上司と師弟関係のような場合は、月命日(毎月の命日と同じ日)に花を贈ることが多くあります。

 御供アレンジの価格帯は、お取引や個人との関係性にもよりますが、

・法人の場合:15,000円~

・故人の場合:5,000円~

を目安に、ご相談いただくと、一般的なサイズでお届けできます。

(税・送料別途)

 

 また、「法要」に合わせて贈る場合は、開催される場所と時間を予め知っておく必要があります。遠方の場合は、事前にお届けが可能か、施設によっては諸事情により外部からのお花を受け付けないところもありますので、ご注文の際にお花屋さんに相談するとより確実です。本葬でない限り、御供の花は法要後にお持ち帰りになることがほとんどですので、大きさを抑えて花の種類を蘭類など高価なものに変えるなども選択肢の一つです。

 

 贈る際に気を付けたいのが「花の色」や「種類」についてです。

 基本的には「四十九日」が過ぎるまでは、色を入れないお花(白系)で贈ります。また「白系」でも御供の花に(いばらの道を歩ませるのか、と)「バラ」を好まない方もおられますので、「草花系」と「蘭類」でまとめることがほとんどです。

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いつまで飾る?御礼は?

もらったお花と御礼

配送エリア限定 御供アレンジ「デネブ」

(auPAYマーケット)

 お花が届いたら、一番最初に贈り主様の情報が載っているものとして「御名札(またはカード)」「納品書」があります。

 

 たいていの場合は、納品書に「贈り主様の連絡先(お電話番号)」が記載されていますので、受け取られた方が届いた旨を伝えることで、贈り主様も安心されます。

 後日、御礼のお葉書を送られてもよいかと思いますので、納品伝票は大事に保管されることをお勧めします。

 

 届いた花は、アレンジメントの場合、輸送中の荷物の濡れを防ぐために、最低限のお水しか含ませておりませんので、お水を器にある「給水はこちらから」の札付近から、溢れないようにたくさん上げてください。届いた日と翌日は、よく水が減るので、朝夕に様子を見ていただけるとよいでしょう。

 花鉢の場合も、梱包出荷前から水分を減らしているので、到着後にお水をしっかり上げてください。お届け時のラッピングペーパーは、かわいく包まれているのですが、水やりが難しくなったり、水を吸って型崩れをするので、できれば外して器と受け皿の状態でお楽しみください。

 また、「アレンジメント」「花鉢」ともに、届いた際のポリプロピレン透明ラッピングは、花が呼吸できなくなったり、蒸れて傷みやすくなるので早めに取り外してください。

 

 「プリザーブドフラワー」の場合は、そのまま飾っていただける「透明ケース」にはいっているので、長く飾っていただくことができます。但し、直射日光や蛍光灯の近くは、「紫外線」が強いため、プリザーブドフラワー自体が変色することもありますが、「透明ケース」の傷み(透明度が下がって黄色くなっていく、もろくなるなど)が早くなりますので、ご注意ください。

何が違うの?贈るタイミングは?

御盆のお花と御供花の違い

御盆に贈る御供花の例(蓮台と槙)

 お盆(一般的に8月15日、関東では7月15日のところもあり)に贈る御供の花は、このときにしか使わないお花や、色使い、贈るタイミングがあります。

 

 まず、お盆の御供には、上の写真のように「蓮台(れんだい)」と「槙(まき、こうやまき)」を入れることが多いです(価格によって入らない場合もあります)。関東では必須ではないようですが、仏様が帰ってきて座る台(蓮台)と、高野山で唯一故人に手向けることができた植物の「槙」をいれて、お迎えの準備をする意味があるそうです。

 また、「お盆」は、「お祭り」ですので、にぎやかになるよう、淡いピンクや水色など、激しくない色合いのお花を入れて、華やかな飾りにするのが一般的です。ですので、お盆までに「四十九日」を済ませていない方に贈る「お盆の花」は、まだ故人が仏様になっていないので、「白で仕上げる御供の花」になります。

 

 もう一つ大切なこととして、「お届けする日に、お盆の連休などで旅行に行って不在」になっていないか、という点です。夏のご不在お届けは、生花に厳しい時期ですので、予めご在宅の確認が取れている場所に贈ることが良い状態で贈ることができるポイントになります。

 

 「先様は宗教上、お盆は関係ない」と思われる方に贈る時も、故人を偲び、思いと感謝を伝える行事としてご案内しています。

お水はいつ上げる?置き場所は?

長持ちさせるには

配送エリア限定 御供アレンジ「アルビレオ」

(auPAYマーケット)

 頂いたお花の種類にもよりますが、お仏壇や、故人を偲ぶ場所でのちょっとした工夫で、少しでも長く飾ってもらうことが可能になります。

 

・アレンジメント(花瓶のお花など、切り花も含む)

 切り花なので、水が切れないように、また、温度が上がりやすい締め切った部屋や、直射日光が当たる場所では傷みやすくなるので注意してください。エアコンの直風も、乾燥する原因ですので、置き場所は重要です。アレンジの場合、水の減り方が遅くなったら、きれいな花だけを抜き取って花瓶に活け替えて飾ることをお勧めします。活け替えるときは、花の茎を2~5cm以上切って、切り口を新しくしてあげるとなおよいでしょう。花瓶の場合、「10円玉を入れる」「薄めた洗剤を入れる」など聞きますが、「こまめな水替え」「切り花専用の延命剤の使用」をお勧めします。

 

・花鉢(ミニ胡蝶蘭など)

 季節の花鉢を御供に贈ることはあまりないですが、ミニ胡蝶蘭などの鉢の場合、置いている場所の環境が良ければ、約1か月は届いたままの状態で楽しんでいただけます。水は、気温(室温)によってあげ方が変わりますが、株の根元のミズゴケを押して「カサカサ」と軽く乾いている状態になれば、鉢が沈む程度のバケツに水没させて、5~10分放置後、しっかり水を切って飾るとよいでしょう。但し、電化製品などの近くや上に飾る時は、バケツから取り出した後、しっかり水が切りをしないと、染み出た水分で機器が故障するなどが起きるので注意しましょう。目安として一日を平均して15度の気温(室温)が保てる環境であれば、新しく花が咲く可能性があります。

 

・プリザーブドフラワー

 「枯れない花」「長く楽しめる」イメージが先行していますが、「きれいだし、せっかくだから」と、ケースから出して飾り続けると、ホコリが花弁にたまったり、花弁が乾燥して割れるなど、傷みが目立ちやすくなります。また、太陽光だけでなく、蛍光灯などの紫外線で変色や変質も進むので、半年から1年が鑑賞期間と思っていただくことをお勧めします。「触ると壊れる」ものなので、ハタキなどで、ホコリを取ることもむずかしいので、できればケースに入った状態で飾ることをお勧めします。

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